アクセサリー作りの基本となる2つの方法

アクセサリーの作り方(金属の加工方法)は、鋳造(ちゅうぞう)と鍛造(たんぞう)の2種類に分けることが出来ます。
今回はその2つの特性について、実際の作業写真と一緒に説明してみようと思います。
どうしよう。折れちゃった…
この写真は、鋳造で作ったパーツの下の部分がちょっと歪んでいたので直そうとしたら折れてしまったものです。
鋳造と言うのは、以前にアクセサリーができるまでで書いたような、ワックス(蝋)で作った型を石膏に埋めてからワックスを溶かし出し、その穴に溶かした金属を流し込む方法です。
溶かして流し込むので、内部に気泡が残った状態になりやすいんです。
大げさに言うとスポンジ状態です。
なので、多少脆くなります。ただ、複雑な造形が可能となります。
ボタニス(リスの名前)が興味津々で眺めてますね。
さて、この折れたものをどうするか?
何もなかった事にする
とりあえずなかった事にしちゃいましょう。
都合の悪いことはなかった事にするのが一番♪
というわけで、削りとってしまいます。
ボタニス(リスの名前)しつこいですね。きっとお腹が減っているんですね。
パーツを作る
銀の丸線(針金のこと)を曲げて、できるだけ同じようなパーツを作ります。
これが鍛造です。
鍛造は、金属を叩いたり曲げたりして作る方法です。
金属を鍛えているので強度がでますが、複雑な形を作るのが難しくなります。
こらボタニス(リスの名前)ここは危ないからあっちへ行ってなさい。
くっつけちゃう
くっつければ完了です。
作業工程の関係上チェーンとボタニス(リスの名前)もくっつきました。
全体的に白くなっているのは、火を当てたからです。
銀は火を当てると表面が曇って白く見えるんです。
このためにボタニス(リスの名前)がいたんですね。
このように、鋳造と鍛造どっちも出来るようになると修正も簡単にできるんですね。あとは仕上げれば完成です。
*2010.05.14追記:完成したアクセサリーの写真はHerbarium.の新作アクセサリーというエントリーに載せました。
ちなみに普通の電車の車輪は鋳造で、新幹線の車輪が鍛造だそうですよ。