アンティーク調真鍮製アクセサリーの仕上げ方

以前に説明したアクセサリーの作り方の通りRuelle by Herbarium.のアクセサリーは鋳造で創っています。
今回は鋳造で創った真鍮製アクセサリーの仕上げ方を説明します。
バレルをかける
鋳造から出来上がってきた状態のアクセサリーは、写真のように金属を流し込んだ場所がついたままの状態です。この部分を湯口(湯道)といいます。
この湯口(湯道)をヤスリで削りとってしまわないといけません。
ただ、鋳造直後の金属はすごく柔らかく、そのままヤスリをかけると簡単に変形してしまいます。
ではどうするか?
ヤスリをかける前に、バレルという機械で真鍮の表面を硬化させます。
バレルとは写真のようなステンレスのピンと一緒にアクセサリーを高速回転させる機械です。
一緒に回転させることによりピンがアクセサリーにぶつかって、真鍮の表面が硬化します。
このバレルという機械には遠心力で回すものや磁力で回すもの等いくつか種類があって、私は磁力で回す「磁気バレル」というものを使っています。
ぎゅるーんぎゅるんしてますね。
全体をヤスリで整える
バレルをかけ終わったアクセサリーの湯口をヤスリで削ります。
そして湯口以外の部分もヤスリで整えたあとに、再度バレルをかけます。
今度のバレルはヤスリでできた小さな傷を消す目的もあります。
アンティーク調にする
表面をアンティーク調にするために、薬品を塗って表面を変色させます。
私は銀黒という薬品を使っています。シブイですね。
この銀黒というのはシルバーを黒くさせるのにも使います。
全面を黒くしたあとで金属磨き用のクロスなどを使って部分的に磨くと、いい感じにアンティーク調になります。
そのままだと時間の経過とともに表面が汚くなっていってしまうので、コーティング液に浸けて乾かします。
組み立てる
チェーンや金具をデザイン画通りに組み立てたら完成です。
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Comment by FirstIsabella — 2017/10/18 水曜日 @ 1:28:02